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2月第1週から新しく「ネット恋愛コラム」企画がスタートしました。
ネット恋愛でのお悩みを取り上げて、同じテーマで3人のカウンセラーがそれぞれ違う視点でお答えしていくというものです。
2月第1週のテーマは『気になる相手と釣り合うか心配』です。
その企画に執筆した夏川のコラムです。
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【テーマ】気になる相手と釣り合うか心配
【今回の視点】相手の価値観とギャップがある場合
ネット恋愛に限らず、ある程度お付き合いをしていると、初めのころとは、感じが違ってきます。
付き合い始めたばかりのころは、相手の素敵なところばかりが目につくし、考え方の違いも、個性として見えて、「こんなところもあるんだなぁ」と思う程度で、新たな発見にうれしさも感じることもあるでしょう。
ところが、段々と冷静になってくると、違和感を感じ始めます。
「その考えはついていけないなぁ」とか「信じられない習慣だなぁ」「金銭感覚がかなり違うなぁ」など。
そのような価値観のギャップが起きると、お付き合いをどうしていくか、考え始めます。
「皆価値観は違うんだから仕方ない」「この程度で縁を切ったら次は無いかも」と我慢を選ぶべきか、「この程度のことで違和感があるなら、結婚したら大変になるから、これっきりにした方がいいかも」とお断りすることを選ぶべきか。
違う価値観は、受け入れるべきものと、あきらめるべきものがあります。
たとえば、生活や生命に影響するような価値観なら、きっと我慢しても、いつかは限界が来ます。
自分は、社会のルールを守り、堅実な生活を望むタイプであったとする場合、相手が自分のルールで生きようとして、反社会的な考えをするのであれば、きっと一緒になったら生活は脅かされるでしょうから、決定的な価値観の相違になるでしょう。
モネの絵が好きかゴッホの絵が好きか、などのような個性として見える価値観なら、きっと耐えがたくは無いはずです。
私の友人で、お見合いクラブに登録して婚活をしている人がいます。
ずいぶん前ですが、彼女から、何人か会ってみたが、価値観の違いや趣味の違いで上手くいかないという相談を受けました。
どんなことがダメなのか聞いてみると、行きつけのレストランが好みではないというのです。
一人暮らしの彼が毎晩遅くまで残業していて、帰路にある居酒屋で夕食をして帰宅しているとの話題があったそうです。
彼女は外食なら高級なイタリアンやフレンチで食べなきゃ嫌だという考えをしていますから、この居酒屋を理由にお断りしました。
これはナンセンス。
一人暮らしの男性であれば、家に遅く帰ってから料理するとは比較的考えにくいです。疲れているし、軽く飲んで食事を済ませて寝たいはず。
それに、その彼は、そこがお気に入りとは言っていません。
レストランより居酒屋でないとダメとも言っていません。
これは決定的な価値観の相違として判断する内容ではないのです。
彼女は「毎晩同じ居酒屋で」と聞いたら、自分が手料理すれば食べてくれる人なのか、「イタリアンやフレンチでも付き合ってくれる人なのか」「食事にこだわりがあるのか」を聞いてみれば良いんです。
もし、相手が自分の好みを受け入れる姿勢が全くないなら、多くのことで衝突が起きるかもしれませんね。
もし、柔軟に対処できる人なら、きっとお互いが譲るところは譲って、受け入れてもらうところは受け入れてもらい、お互いが柔軟であれば、きっと価値観の相違も乗り越えられるかもしれませんね。