2010-02-12

恋を探すとき

前回も書いた事だけど、人は自分に好意的な人には、好意的な気持ちを持ち易い。

人恋しい時に、タイプでもないオジサンを好きになってしまうことってあるでしょう?

普段の彼は、電車の中では耳をほじっていたり、定食屋で顔までおしぼりで拭ったり、さらには帰り道は情けない千鳥足かも知れない。
それなのに、丁寧に仕事を説明してくれたり、仕事上のトラブルをカバーしてくれたり、困っているとすぐに駆けつけてくれると、「想い合っている?」などと勘違いをしてしまう。

実は、彼は単に仕事熱心であったり、部下想いなだけだったりして。

考えてみると、家庭も冷え込んでいたり、友人と会うチャンスも減り、会社では交流が乏しい時期なのかも。そんな時、親切な唯一の存在は特別に感じるのはカ ナリありえる。無意識の底にある「誰か!私をかまって!」って気持ちが反応し始めちゃう。「あなたが居るから働けるんです!」なんて、すがりたくなるの も、心を埋めたい思いの結果。愛に飢えていると、かまってくれる人に心が動いてしまう。

勿論、そこが恋の始まりだろうけど、環境が変化して多くの人にかまってもらったり、心の交流が増えだすと、「ありゃ?かまってくれるから、興味をもっただけ?」なんて、恋の魔法が消えたように冷静になることもあったりする。
認めてくれる人を手放したくない執着心が恋と誤認していた可能性が高い。

誰だって、自分を認めてもらいたい。
でも極端なら、それは無意識の底に「存在を認めて!」と相手に義務を負わせる生き方をしている証拠。

そんな可能性を感じたら、自ら交流を広げるように心がけてみよう。
沢山の人達の交流を見ることで、独りよがりか、舞い上がっているのは自分だけなのかが見えてくる。自分で存在を認識出来るようになる。枝垂れるようにすがることなく対等な恋が出来る。

言い換えると、口説きたい相手が愛に飢えている時は、かまう度合いが多い程、振り向かせ易くなるってことかもしれないけどね。